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【1万体以上の生成実績】美容室のヘアスタイル画像を生成AIで作る時のおすすめツール

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近年、美容室業界でも注目を集めているのが「生成AI(Generative AI)」です。
「AIでヘアスタイルの画像をつくれるって聞いたけど、本当に使えるの?」
「どのAIツールを選べばいいのかわからない…」
そんな疑問を持つ美容室オーナー様も多いのではないでしょうか。

私はこれまでに1万体以上のヘアスタイルをAIで生成してきた実績があります。その経験から、生成AIを上手く活用すれば、美容室のヘアスタイルを訴求する上で大きな武器になるということを感じています。

出典:当社のAI素材サイト

実際に、美容師さん自身のSNS投稿や集客コンテンツ、さらにはヘアカタログへの掲載に生成AIを活用するケースが急増しています。AIで作られた高品質なヘアスタイル画像は、お客様にわかりやすく提案できるだけでなく、トレンド発信やブランドイメージの強化にも直結します。

この記事では、1万体以上のAI生成実績に基づき、美容室が生成AIを活用してリアルなヘアスタイル画像を作成する特徴を、生成画像の例をもとにそれぞれ解説します。最後までお読みいただければ、自店で試してみようと思える画像生成AI活用のヒントが見つかるはずです。

美容室で使われている生成AIツールは様々

美容室での用途やオーナーの優先順位(品質・費用・機能・運用体制など)によって、最適なAIツールは違います。この章では、実際に美容室で使用されている代表的な画像生成AIツールをご紹介します。

ChatGPT

※Chat GPT で生成した画像です。

普段ChatGPTを使っている方なら、そのままアプリ上で画像生成まで行える手軽さが魅力。品質はとても高いですが、「おしゃれなヘアスタイル表現」はやや苦手です。プロンプト設計や文章生成と合わせて使うのが効果的です。

https://chatgpt.com/

Google(Imagen)

※Google で生成した画像です。

業務システムとの連携やAPI利用に強み。特にGoogleの画像生成AIは日本人のリアルフォトが得意で、自然な髪や肌の表現に強い。大規模なサロンチェーンや効率化を重視する場合におすすめです。また最近ではGemini 2.5 Flash Image(通称:Nano Banana)というモデルが登場し、一貫性を持たせた画像生成ができることで話題になっています。

https://gemini.google.com/app

Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)

※Firefly で生成した画像です。

学習データがAdobe公式ライセンス素材に基づいており、著作権の安心感が大きな強み。Photoshopユーザーとの相性が良く、生成した画像をそのまま編集・仕上げに活かすことができます。ローンチ当初はリアルな人物素材の生成は物足りない品質でしたが、最新のバージョンでは実際に実用できるレベルの画像が生成できます。

https://firefly.adobe.com/

Midjourney(ミッドジャーニー)

※Midjourney で生成した画像です。

芸術的で洗練されたビジュアル表現が得意で、光や質感の表現力に優れているのが特徴です。髪のツヤ感やカラーのニュアンス、背景の雰囲気まで一体的に調和させるため、完成度の高いサロン風ビジュアルを直感的に得られます。また、指示を抽象的にしても高品質なアウトプットが出やすく、クリエイティブな世界観を重視した美容室のブランディングやSNS発信に最適です。

https://www.midjourney.com/

Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)

専門知識があれば自前環境で運用可能。さらに、多くのスマホアプリでも利用できるため、現場スタッフも扱いやすい。柔軟性とコストパフォーマンスに優れています。

FLUX(フラックス)

最新の写実力に強みがあり、いろいろなアプリから使えるため、シーンに応じて導入しやすいです。髪の質感や光の表現も自然で、安定して使用できるAIツールです。

スマホアプリでも画像生成AIが使える

スマートフォンのアプリでも、AIによるヘアスタイル(人物)画像の生成が可能です。iOS / Android とウェブから利用可能で利用ユーザーが多いアプリは下記のようなものがあります。下記のアプリ内では、Stable Diffusion、FLUXなどのAIモデルを使用することができます。

● SeaArt

https://www.seaart.ai/ja

● Leonardo AI

https://leonardo.ai/

商用利用は必ず確認を!AIツール導入で注意すべきポイント

生成AIは便利で高品質なヘアスタイル画像を作成できますが、商用利用の可否はサービスによって異なるため注意が必要です。美容室が安心して活用するためには、以下の点を必ず確認しておくことが大切です。

1. 課金プランによって権利が変わる

サロンの広告やヘアカタログに活用する場合は、必ず有料プランでの契約を確認しましょう。

  • 無料利用では「非商用利用のみ」や「利用規模に制限あり」とされている場合が多くあります。
  • 有料プランに切り替えることで、初めて「広告・販促・印刷物で利用OK」となるケースも少なくありません。

2. モデルによって商用可否が違う

無断で「非商用モデル」を広告やSNSで使うと、著作権や利用規約違反になるリスクがあります。

  • Stable DiffusionやSeaArtなどでは、公開されているモデルごとにライセンスが違います。
  • あるモデルは「商用利用可」でも、別のモデルは「個人利用のみ」と規定されていることがあります。

3. 機能ごとに権利が異なるケースも

どの機能で生成したかによって、利用可能範囲が変わることを把握しておく必要があります。

  • Adobe Firefly では「生成クレジット」で作った画像は商用利用可能ですが、一部のベータ機能はまだ制限がかかっていることがあります。
  • Google Gemini も、API経由で生成したものと、試験版UIで生成したものでは利用規約が異なる場合があります。

安心してAIを活用するために

美容室がAIを活用する際は、以下の内容を確認することが大切です。生成AIを安心してサロン経営に取り入れるために、導入前には必ず 「商用利用の可否」 をチェックしてから活用しましょう。

  • サービスごとに規約を確認する
  • 有料プランか無料プランかで違いを把握する
  • 利用するモデルのライセンスを確認する
  • 利用する機能ごとに権利範囲を理解する

AIのヘアスタイル画像はリアルなのか?

「AIの画像って、本当にリアルなの?」という声もよく聞かれます。

最新の生成AIは、もはや本物の写真と区別がつかないほど自然な画像が生成できます。特に髪の毛の細かい質感や光の反射まで表現できるため、カタログ写真や提案用イメージとして十分に活用できます。

以下の画像は、実際にAIで生成したヘアスタイル画像です。そのクオリティをぜひご確認ください。

ストレートのAI画像

出典:当社のAI素材サイト

ミセスモデルのAI画像

出典:当社のAI素材サイト

私自身、これまでに1万体以上のヘアスタイルをAIで生成してきましたが、初期の頃と比べて進化のスピードは驚くべきものです。以前は「髪の流れが不自然」「肌が人工的」といった問題が多く見られましたが、現在ではプロンプト(指示文)の工夫やモデルの進化によって、人間が撮影した写真と見分けがつかないレベルに到達しています。

美容室オーナーや美容師の方でも、イメージに合ったヘアスタイルをAIで再現できる可能性が非常に高まっているのです。

どの画像生成AIツールが美容室に最適か?

では実際に、美容室オーナーが選ぶべきAIツールはどれでしょうか。
それぞれのAIツールで特徴があるため、一概にこのツールが最適というのはありませんが、1万体以上のヘアスタイルを作成した私の感想としては、美容室ならではの雰囲気があるヘアスタイル画像を生成する場合、課金の必要はありますが、Midjourneyがオススメです。

また、Midjourneyでヘアスタイル画像を生成する場合、ChatGPTで画像生成用のプロンプトを作成するとスムーズにイメージに近いヘアスタイル画像を生成することができます。

● ChatGPTで画像生成用のプロンプトを作成

ChatGPT自体でも画像を生成することが出来ますが、Midjourney用のプロンプト作成をサポートしてくれます。ChatGPTにMidjourneyでどのような画像を作成したいか伝えることで、プロンプトの質を高めてくれます。

  • ChatGPTでプロンプトを作成し、
  • Midjourneyでヘアスタイル画像を生成する流れです。

この組み合わせなら、思い通りのスタイルを効率よく生み出せるため、SNS集客からお客様へのスタイル提案まで幅広く活用できます。

もちろん、Midjourney以外のAIツールでも同様に活用可能です。ポイントは「ChatGPTでプロンプトを工夫してから生成AIに渡す」ことで、美容室のヘアスタイルを効率的に生成しやすい流れを組むことができます。

生成AIで作成したヘアスタイルの活用ポイント

AIで生成したヘアスタイル画像は、そのまま「美容師が施術したヘアスタイル」として見せるのではなく、あくまで提案やイメージ共有のためのツールとして活用するのが効果的です。美容師さんとお客様のコミュニケーションを強化し、サロンのクリエイティブな発信を支える道具として活用するのがポイントです。特に以下のような場面で役立ちます。

キャンペーンや季節イベントのイメージモデルとして

「春のおすすめヘアカラー」「夏の涼しげショートヘア」など、キャンペーン企画に合わせたイメージビジュアルを短時間で生成できます。ビジュアルの統一感を持たせることで、広告やSNS投稿の完成度が一気に高まります。

新しいヘアスタイル企画やトレンド提案に

美容師さんが「こんな新しいスタイルを打ち出したい」と考えるときに、生成AIを使えばサンプルを大量に作成可能です。アイデアを可視化してスタッフやお客様に提案することで、企画の方向性を具体化できます。

ヘアカタログとしてお客様の希望をヒアリングする際に

生成AIで作成したスタイル画像を「ヘアカタログ」として提示すれば、お客様が「こういう雰囲気が好き」「この長さでカラーは違う感じ」など、希望を伝えやすくなります。結果として美容師さんとのイメージ共有がスムーズになり、満足度向上につながります。

まとめ

生成AIは、美容室にとって単なる「流行の技術」ではなく、集客・提案・ブランディングを強化できる強力なツールです。私自身、これまでに1万体以上のヘアスタイルをAIで生成してきましたが、その過程で実感したのは「AIは十分に実用段階にある」ということです。

大切なのは、用途に合ったツールを選び、商用利用の可否をしっかり確認したうえで運用すること。そうすれば、美容室でも安心してAIを導入し、SNSや広告、ヘアカタログづくりに大きく役立てることができます。

まずは小さく試し、自店のお客様に合った活用法を見つけてみてはいかがでしょうか。AIは必ず、美容室の魅力を一段と引き立ててくれるはずです。

ケイアートファクトリーでは、さまざまなAIサービスをご用意しております。お気軽にお問合せください。