NEWS お知らせ
美容室が「AIモデル」を使う時代へ。ヘアスタイル写真をAIで作る・編集するメリットと導入ステップ
 
                    美容室の集客やブランディングにおいて、ヘアスタイル写真は欠かせない武器です。Instagram、ホットペッパー、店内ポップ、クーポン画像…。ただし、毎回ちゃんとした写真を用意するのは、かなり大変ではないでしょうか?
ヘアスタイルを用意する上での課題
- モデルの手配がむずかしい
- 撮影の日程が合わない
- 何かとコストがかかる
- カメラマン、衣装、小物、スタジオの手配が大変
- 思った通りの表情・雰囲気にならない
- レタッチ(画像の修正)できる人が限られる

こういった課題を解決する手段として今、美容業界でも「AIモデル」の活用が広がり始めています。AIモデルとは、AIによって作られた“サロンのイメージに合うモデル画像”や、“既存のモデル写真をAIで編集したビジュアル”のことです。
今回の記事では、美容師さんが気になっているであろうポイントに絞って解説します
・AIで作ったヘアモデルの画像って本当にリアル?
・髪の長さ・カラー・顔・服まで編集できるって本当?
・生成コストってどれくらい下がる?
・専用の画像編集ソフト(Photoshopなど)を使えなくても大丈夫?
・美容室で導入するには何から始めればいい?
なぜ今、美容室で「AIモデル」が注目されているのか?
ヘアスタイルの写真が必要になる場面は、昔よりも圧倒的に増えています。
- SNS投稿(Instagram、TikTok)
- クーポン・キャンペーン訴求画像
- 店内POP・セット面や店頭のミニポスター
- 自店のパンフレット、リクルート用の会社案内・求人サイト
- ホームページなどのブログのアイキャッチ画像
つまり「明日すぐ欲しい」「このカラーのイメージだけ1枚ほしい」という瞬間が日常的に発生します。でも現実は…
・平日の昼に急に撮影したくてもモデルさんがいない
・カメラマンや撮影場所の確保が手間
・レタッチ(色味の調整・肌の質感の整え)に時間がかかり、投稿が遅れる
この“スピードの壁”を壊すための選択肢として、AIでつくるヘアモデル画像(AIモデル)が注目されています。
AIモデルを使うと、美容室の世界観に合わせた女性像・髪型・雰囲気を、短時間で複数パターンつくることができます。「透明感ロング」「韓国っぽいゆる巻き」「大人レイヤーボブ」「ブリーチ×インナーカラー」など、今打ち出したいイメージをその場で形にしやすくなるんです。
“モデルがいないから出せない”ではなく、“モデルがいなくても出せる”に変わるのが画像生成AIです。
上手く活かせるか活かせないかの差はとても大きいように思います。
AIで作る「AIモデルのヘアスタイル画像」はどこまでリアルか?
結論、かなりリアルにできます。実際にこのブログページの本文内に掲載されている画像はすべてAIで作成したものです。

髪の質感や肌の表情はどのレベル?
いまの画像生成AIは、髪の束感・ツヤ感・透けるようなハイライトの入り方など、かなり自然に再現できます。いわゆる“サロンのスタイル撮影”に近い構図(肩から上のアップ、目線を少し外したカット、ドライな質感など)も作りやすいです。
顔まわりのレイヤー、前髪の透け感、フェイスレイヤーの落ち方など、細部もかなり自然です。「一瞬で見分けがつかない」レベルのものも普通に生成されます。しかし、AIモデルを生成する上で下記のようにまだ注意しなければいけない部分もあります。
- 指や耳、ピアスなどの細かいアクセサリーが崩れることがある
- ネックレスや服のシワやボタンなどが不自然なときがある
- 肌、目、歯などに違和感を感じることがある
これらの“ほんの少しの違和感”をコントロールすることで、サロンのブランドイメージにあったAIモデルを生成することに繋がります。(プロンプトで調整したり、生成後にAIで編集することも可能です。)
「AIっぽさ」を減らすための簡単テクニック
■同じモデルの別アングルを数枚そろえる
1枚ドン!よりも、表情違い・角度違いを3〜4枚並べると“撮影した感”が出ます。
■背景をサロンっぽく寄せる
白壁・ドライフラワー・観葉植物・レンガ、など実際の店に近い雰囲気を指定しておくとリアルさが一気に上がります。
■クロップ(トリミング)を工夫する
バストアップや肩上に切る、髪全体が分かる角度にするなど、実際のスタイルブック風の framing にすると広告画像として成立しやすくなります。

さらに商用利用をおさえることもポイントです
AIで作った画像は「誰の顔でもない」ので扱いやすいイメージがありますが、商用としての利用はAIツールごとに異なります。
- サロンのInstagramに載せたい
- クーポン画像にしたい
- 店内POPに印刷したい
- LINEのリッチメニューに使いたい
こうした実務レベルで安全に使える画像・モデルを扱うには、商用利用可能なAIツールを使用するとともに、AIモデル素材を提供しているサービスを利用することがとても重要です。
→ 商用利用可能なAIモデル素材を探したい方へ
※弊社が提供しているサービスです。無料・有料のAIモデル素材が数百点ございます。
「本物のモデル写真」をAIで編集することはできるか?
髪の長さ・カラー・顔・服まで生成AIツールで編集が可能です。実際のサロン撮影で撮った1枚の画像を“AIであとから編集する”という使い方もとても有効的です。こういった画像編集は、従来ならPhotoshopなどの専用ソフトの知識が必要でしたが、ある程度はAIでできるようになってきています。
髪の長さ・レングスを変える
例えば、ロングの写真をベースに、髪の長さやボリュームをシミュレーションすることができます。「切ったらこうなります」というイメージをビジュアルとして訴求できますので、イメチェン企画などにも活用できます。

髪色・デザインカラーを試す
インナーカラー、ハイライト、グラデーションなど、同じ人物で「色」「明るさ」をAIで複数作ることも簡単です。「こういう雰囲気の写真をSNSで見せたい」というときに使えたり、メニューPOPに“こんな色できます”といった見本をすぐに用意できます。

顔・表情・肌・服も調整できる
- 表情を少し柔らかくする
- 肌のトーンを均一に整える
- モデルさんの個人が特定されにくいように顔の印象をマイルドにする
- 洋服のテイストをサロンの世界観(ナチュラル/フェミニン/モードなど)に合わせる
こういった調整を、複雑なレイヤーマスク操作なしで実現できることが増えています。
結果として、
「Photoshopが扱える1人に全部頼らないと何も進まない」という状態から、
「スタッフ全員が“ちょっと整えた画像”をサッと作れる」という状態に近づけます。

→ スタッフ全員が画像生成AIツールを活用していきたいサロン様におすすめの生成AI研修サービスはこちら
AIモデルを活用することで撮影コスト軽減
ここはお金や時間の話が関係します。経営、店長目線で特に重要なポイントです。
従来の撮影コストの内訳
美容室がオリジナルのスタイル写真を用意しようとすると、目に見えるコストと見えないコストの両方がかかります。
- モデル料(もしくはモデル手配のための工数)
- カメラマンまたは機材準備、撮影スペースの確保
- レタッチ・色調整の外注費、またはスタッフの作業時間
- 納品・編集が終わるまでの待ち時間(この間、告知が出せない)
つまりコストが絡むことで「すぐ打ち出したいキャンペーンがあるのに、画像がないから何も出せない」という機会損失が発生しています。
AIモデルのコストは?
AIモデルを活用すると、次のような変化が起きます。
- スタッフだけで“雰囲気の合う女性モデル”のイメージを複数カットすぐ準備できる
- 既存の1枚をベースに、髪色・長さ・メイク・服を変えたバリエーションを量産できる
- 新メニューごとに毎回フル撮影しなくても、まず告知用の1枚が用意できる
つまり「0→1」のスピードが激的に早くなる。
ヘアカタログ画像、メニューPOP、キャンペーン画像など、まず形だけ出したいものはAI主導で作れるようになります。
ただし「撮影ゼロ」にはまだならない
AIがどれだけ優秀でも、リアルなお客様のビフォーアフターは引き続きとても重要です。これは技術の証拠になるとともに、リアルな信頼にもつながります。
理想のかたちは…
・集客・キャンペーン・求人など「イメージで伝えるべき部分」→ AIモデルで素早く用意
・技術力の証明・カウンセリング用のリアルな仕上がり事例 → 実際のお客様・実写
「全部AIにする」ではなく「AIに向いている場所から差し替える」という考え方が、現実的で失敗しにくい導入方法です。
美容室がAIモデルを導入するステップ
「やったほうがいいのは分かった。でも実際どう始めるの?」という美容室様向けに、現場で取り組むためのステップをまとめます。
STEP1:AI画像生成ツールを選ぶ
AI画像生成ツールはたくさんありますが、美容室向きかどうかは正直かなり差があります。

- 髪の再現が得意か
- 日本人女性のテイストを自然に表現できるか
- 商用利用がグレーじゃないか
- 使い方が難しすぎないか(スタッフが継続できるか)
これらを踏まえた具体的なツール紹介・使い分けは、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 美容室のヘアスタイル画像を生成AIで作る時のおすすめツール
この記事では、実際の出力イメージや特徴も踏まえて整理しているので、導入前に必ずチェックしておくと判断が早くなります。
STEP2:サロンの世界観ルールを決める
AIをうまく使っている美容室ほど「世界観の基準」をちゃんと持っています。たとえば以下のような基準です。
- 肌のトーン:健康的? 透明感?
- メイク:ナチュラル? 韓国風? モード?
- 服装:シンプルな白トップス? ガーリー? 大人カジュアル?
- トーン全体:やわらかい淡色? コントラスト強め?
これを最初に決めておくと、スタッフが別々に画像を作っても、SNSやHPに並べたときに“サロンとして統一されたブランド”に見えます。
STEP3:スタッフ全員が使えるように研修する
最後に、AIモデルを活用していくことで大事なポイントは「特定の1人だけが使える状態」にしないことです。AIモデルを生成するために必要なことはそこまで多くありません。
- AIで画像を生成・編集する基本の手順
- NGとOKの判断基準(例:指が崩れている、イヤリングが溶けている → NG)
- 投稿やPOPに落とし込むテンプレート(Instagramストーリー用、店内POP用など)
ここまで整備しておくと「〇〇さんがいないから投稿できない」が消え、サロン全体の発信スピードが上がります。この“現場定着”の部分をカバーするのが、当社の生成AI研修サービスです。
- スタッフみんなで同じルール・同じ手順を共有
- 日常業務の中に落とし込める形で運用できるようにする
美容室とAIモデルの共存

「AIがモデルを作れるなら、撮影はいらないのでは?」
…と感じる方もいるかもしれません。でも実際は逆です。
AIが勝手に“似合う髪型”を提案してくれるわけではありません。
「顔まわりはもう少し軽くしてあげたい」「首元をスッキリ見せたい」「肌が明るく見えるベージュを入れたい」こういう、人に合わせた提案は美容師の感性そのものです。
AIは、その感性を「見える形」にしてくれるツールであり、スタイリストの価値を“伝わる形に変換する補助ツール”なんです。
- カウンセリング時の仕上がりイメージ共有がスムーズになる
- サロンの雰囲気を視覚的に伝えやすくなる
- スタッフ全員が同じトーンで発信できるから、信頼感のあるブランドに育つ
まとめ
画像生成AIと相性が良い美容室こそ、AIモデルを活用できればプロモーションの幅がひろがります。また、AIモデル生成やAI編集は、いきなりすべてを置き換えるというより、まずは1枚のヘアスタイル画像、1つのサムネイル画像、1つのInstagram投稿画像から試し慣れていくことでどんどんクオリティが上がっていきます。
- モデルがいないから出せない、を解決できる
- 写真待ちでメニューの告知が遅れる、が無くなる
- Photoshopが使えるスタッフに依存しなくてすむ
- 小規模サロンでも、スピードとクオリティを両立できる
そして、AI活用は“道具の話”ではなく“見せ方の話”でもあります。サロンのブランドに合ったビジュアルをどう作り、どう並べ、どう届けるか。そこまで設計できると、お客様からの「なんかこのお店の雰囲気が好み」というのが積み上がっていくはずです。
私たちケイアートファクトリーは、女性向けデザインを軸に「販促物制作」「WEBサイト制作」「生成AIサービス」を提供しています。その中でも最近は「生成AI」に関する問い合わせが増えてきています。弊社に興味をもっていただけましたら、是非下記サービスもご覧いただければ幸いです。
>生成AI研修サービスの詳細はこちら
※ スタッフ全員がAIでヘアモデル画像を作れるようになるための実践サポート
>AI素材サイトはこちら
※ 商用利用可能なAIモデル素材を探せる、女性向けビジュアルに特化した素材販売サイト
